認定保育士履修証明プログラム 第1期生10人が修了 ~保育の専門性を高め 研究成果を現場の課題解決へ~

 一般社団法人日本保育連盟(代表理事・杉村栄一)と星槎大学大学院(学長・西村哲雄)が連携して実施する「認定保育士履修証明プログラム」の第1期生の修了式がこのたび、星槎大学(横浜市)で開催されました。2025年10月の開講以来、仕事や家庭生活と学業を両立させながら、保育の専門知識や研究手法などを学んできた受講生10人が全課程を修了し、履修証明書を授与されました。

全課程を修了した第1期生の皆さん

 同プログラムは、保育現場で生じるさまざまな課題に対応し、保育の質の向上を担う専門人材の育成を目的としています。受講生は大学院教員による講義や研究指導を受けながら、それぞれの実践現場で抱える課題を研究テーマに設定。インクルーシブ保育や保育者の働きがい、発達に特性のある子どもへの支援、保護者支援、組織マネジメントなどについて研究を進めてきました。
 修了式では、西村学長が一人ひとりに履修証明書を授与。「修了は一つの大きな節目だが、学びの終わりではない」と述べ、身につけた専門知識や研究成果を日々の保育実践に生かすよう激励しました。
 続いて、日本保育連盟の杉村代表理事は、第1期生が認定保育士の将来を切り開く先駆者になることへの期待を表明。「認定保育士は、保育所全体の保育の質を向上させるためのキーパーソンとして機能することが必要」と述べ、園長や主任、同僚の保育士との連携を通じて、現場の課題解決に取り組むことの重要性を強調しました。また、連盟として認定保育士の役割の明確化や処遇改善に向け、行政への働きかけを続けていく考えを示しました。

修了生の声

 修了式では、10人の修了生がそれぞれ、約1年間の学びを振り返り、今後の保育実践に向けた決意を語りました。

 安斎愛生氏(社会福祉法人ひまわり福祉会)は大学院教員や関係者への感謝を述べ、「まだまだ学び足りないという気持ちもあるが、ここから現場に生かすことが私たちの役目。早速、学んだことを実践していきたい」と語りました。

 近藤みさき氏(株式会社サムライウーマン)は、「今回の学びを通じて、違う角度から保育を見直し、学びを深めることができた。学んだことを現場の仲間と一緒に形にし、行動を積み重ねることで、より良い保育につなげていきたい」と述べました。

 櫻井仁貴氏(株式会社ディアローグ)は、「この1年間で得た学びを現場で生かし、自分自身の根拠として、同僚や先輩たちと一緒に良い園をつくっていきたい」と、研究成果を保育実践に生かす決意を示しました。

 染谷真希氏(社会福祉法人清香会)は、「時代の変化とともに、言葉も保育のあり方も変わっていく。自分たちの取り組みも変えながら、学んだことを学生や職員に伝えていきたい」と抱負を語りました。

 張愛和氏(AIAI Child Care株式会社)は、「学業と日常業務を両立する中で、学び続ける姿勢の大切さを改めて実感した。施設長として現場の課題を早期に捉え、保護者や子どもが安心でき、職員が学び続けたいと思える園づくりに貢献していきたい」と述べました。

 中鉢友梨氏(社会福祉法人檸檬会)は、「この1年間で得た学びは、これからの保育人生でも生きてくると実感している。論文では保護者支援について学んだが、それを実際にどう生かすかを日々考え、自分にできることを模索し続けている」と語りました。

 中村知代氏(AIAI Child Care株式会社)は、「大学院の先生方や事務局、受講生の皆さんとの出会いは、私の財産になった。学び続けることの大切さや学ぶ楽しさを再確認できたので、今後に生かしていきたい」と述べました。

 日向美奈子氏(株式会社ハイフライヤーズ)は、「ここからがスタート。学んで終わりではなく、実際に現場がどう変わったのかを示していきたい。認定保育士を目指す保育士が増えるよう、その取り組みを広めていきたい」と、認定保育士の普及に向けた意欲を示しました。

 深澤希美氏(学校法人三星学園)は、「保育現場で生じる日々の疑問に対して、これまでは経験則で判断することが多かった。今回の学びを通じて、違った視点から深く考え、課題を解決できるようになった。学んだことを保育者や現場に還元していきたい」と振り返りました。

 森田やよい氏(キッズブレア株式会社)は、「仕事や育児、家庭生活との両立で、何度もやめようと思ったが、大学や職場、家族の支えで頑張ることができた。今回が終わりではなく、ここからがスタート。自分にできることに真摯に向き合っていきたい」と決意を述べました。

認定保育士の第1号誕生へ

 認定保育士には、専門的な知識と研究成果を生かし、保育現場で生じる課題の解決や保育者への助言・指導などを通じて、保育所全体の質の向上を支える役割が期待されています。日本保育連盟では、認定保育士がそれぞれの現場で実績を積み重ねることが、制度の発展や保育士の社会的地位の向上につながることを目指しています。第1期生10人の今後の実践は、認定保育士の具体的な役割や活動のあり方を形づくる第一歩となります。なお、同日午後には第2期生の中間発表会も開催され、保育の専門性向上を目指す学びが次の世代へと引き継がれました。

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