特別企画「人が集まり、人が育つ会社のつくり方」を開催~話題の女性経営者が語る組織づくりと経営のヒント~
一般社団法人 日本保育連盟は8月27日、定例勉強会を開催しました。今回は特別企画で保育関連業界以外から人材育成や組織づくりをテーマに、AI CROSS株式会社代表取締役CEOの原田典子氏と、ecxia株式会社代表取締役の宮本聖菜氏を講師に招き、保育事業者らが経営や人材マネジメントについて学びました。
冒頭、渡辺竜太理事が挨拶し、今年10月に誕生する認定保育士の意義や期待される役割について説明を行いました。続いて、原田氏が「働きたい会社、こうして生まれる」と題した講演を行い、起業や会社経営、子育ての経験を振り返りながら、組織を動かすうえでリーダーが発する言葉の重要性を強調。幼少期には長く保育園で過ごし、「保育園が私にとって天国でした」と振り返りました。温かい食事や先生、友人に囲まれた経験を紹介しながら、人が育つ環境では「何を語り、何を伝えていくのか」が大切だと語りました。起業後は「IPOするぞ、上場するぞ」と明確な目標を掲げ、人材採用や事業拡大を進め、創業から4年で上場を実現。一方、IPO達成後には次の目標を見失い、組織が不安定になった時期も経験したと話しました。
その経験を踏まえ、原田氏は「みんながワクワクする目標」が大切だと指摘。現在は「ナンバーワンを目指す」という目標を社内で共有しているとし、「リーダーが何を語るかで、そこにいるカルチャーと、そこにいる人の世界が決まる」と強調。また、若手社員を積極的に抜擢し、小さな成功体験を積ませることや、会議では発言しやすい雰囲気をつくることなど自社で実践する人材育成について独自の経営スタイルを語りました。
続いて登壇した宮本氏は「会社を成長させるリーダーは何を実践しているのか」をテーマに持論を展開しました。経営する会社は、ホワイトニングサロンを全国展開し、女性オーナーが多く、従業員もほぼ女性という特徴を持ちます。宮本氏は「女子を輝かせる会社」と表現し、女性が多い職場での組織づくりや若い世代との向き合い方について語りました。
まず、組織づくりでは、給与や待遇だけで人を動かそうとするのではなく、頑張る理由をつくることが重要だと指摘。「この会社が目指す方向、この組織がどうなっていきたいのか」に社員が共感できれば、組織の力につながるとの考えを示しました。人材育成については、「今の自分がどこの立ち位置なのか」を本人にきちんと伝えることが必要だと説明。そのうえで、「基本的に従業員と向き合う時、そして人と向き合う時は必ず嘘をつかない」と強調。若い世代についても、「きちんと向き合い方を間違えなければ、すごく頑張る世代だ」と語りました。
講演後はファシリテーターとして連盟の貞松成理事が加わったセッションが行われ、質疑応答では「働きやすさ」と「働きがい」をどう両立させるか、若手社員をどのように育成するか、女性が多い組織でリーダーをどう育てるかなどをテーマに、参加者を交えて意見が交わされました。

